【8】悪徳不動産と不思議な電話
不思議な流れに救われる
↑前回の話はこちら
追突事故に遭って加害者からゴネられたのがきっかけで売却した自宅。
売り出しで数日で高値即売し、引き渡しまで2か月を切った。
引越し先は急遽、賃貸物件で探すことになった。
この住まい探しの時も不思議な出来事が続いた。
(1)住宅ローンを悪用する不動産業者
最初に訪れたのは、甲州街道沿いの新宿の不動産屋だった。
愛想の良い丁重な感じの担当者が新築物件を紹介してきた。
立地はまずまずだが日当たりが悪く、予算よりも家賃が高かった。
この担当者は口がうまく、こっちも焦っていたので決めることにした。
ところがまさに申込書類に書き込む瞬間、知人から数年ぶりに電話がかかってきた。
詳細は省略するが以前頼んだ「案件」絡みだった。
その「案件」に進捗があり、今後当分の間「臨時支出」がかかることになった。
そのためやはり予算オーバーということで急遽取りやめた。
後になってひょんなところから、この不動産営業はいわゆる
「なんちゃって(投資目的でフラット35を利用して利益を得る不正)」
に手を染めていることがわかった。
数日後、電話をしてきた知人から連絡があり、不測の事態があって例の「案件」もキャンセルになった。
「臨時支出」の件も白紙になったのだ。
あの悪徳不動産業者から勧められた日当たりの悪い予算オーバーの物件を回避するために、全てのタイミングが完璧だった。
(2)いわく付きの2番目の物件
次に見つけた物件は場所も家賃も丁度いい条件だった。
氷河期夫は雰囲気と寝室が暗いことが気に入らなかったが、他を探している時間がなかったため申込をした。
しかし、どういうわけか貸主側の都合で入居日が一向に決まらず、いよいよ引越しに間に合わない可能性が高くなったのでキャンセルした。
後になってその物件の情報が「大島てる」にされた。
真偽のほどは不明だが、氷河期夫の直感は当たった。
(3)「数十万円」得した最後の物件
ギリギリの日程の中(2)の近くに物件が見つかった。
ここは当初予算オーバーだった。
しかし長期間未入居だったので2か月のフリーレント(家賃無料)が付いて礼金なし、更に仲介手数料も無料になったのだ。
こうして一番費用が少なくて済む物件に引越し先が決まった。
【第8話まとめ】
ヤバい物件を不思議な力でくぐり抜けて決まった賃貸物件は、結果として数十万円お得だった。そしてこの部屋が氷河期夫婦に更なる運気好転をもたらす。