氷河期夫婦の逆転人生 ?! Blog

もらい事故がきっかけで運気好転しました

【12】ブラック企業からの「臨時収入」

転職を決意したとたん「臨時収入」

hyogakifufu.hatenablog.com

たまたま引越し先(賃貸物件)の寝室が東向きだったことから、否応なしに朝陽を浴びて超早起きになった氷河期夫婦。

氷河期夫の心境に変化が生まれたのは引越しから2週間もたたない日だった。

抑うつ状態の改善にも効果が実証されているという朝起きたての太陽の光

それが過酷なパワハラやセクハラのせいで、前向きな気持ちを失い「ゾンビ化」していた氷河期夫の気分を変えた。

するとその時、運気好転の兆しである「臨時収入」現象が再び始まった。

 

ブラック企業からの「臨時収入」

氷河期夫が手にした「臨時収入」はまさかのブラック企業からもたらされた。

その理由は何と

「過去にさかのぼって一定期間の(サービス分の)残業代がまとめて支払われる」

というものだった。

転職を決意したタイミングだったのは「たまたま」だったが、そんなことになったのは理由がある「必然」だった。

それより少し前、ブラック企業を中途退職した同僚がいた。

その人も長年、会社の処遇に不満と恨みを抱いていた。

そして退職に当たって、サービス残業の件を含めた会社の違法行為を一切合切、労基署に訴えたのだった。

労基署から指導が入ったことで、事はその退職者だけの問題では済まなくなった。

その経緯で、氷河期夫にも同じ措置が取られることになった。

こうしてパワハラ・セクハラ満載のブラック企業を辞める前に、まとまった金額の過去の残業代を受け取ることができたのだった。

だからこの件は単に「運が良かった」というよりも、勇気を出してブラック企業の搾取の実態を労基署に訴えてくれた人のおかげだ。

自身の過去の不当な搾取分を取り戻す目的で行動したのだろうと思うが、結果として氷河期夫を含む他の人間にも多大な恩恵を与えてくれた。

誰かのお陰で助けられる経験。

氷河期世代が経験した不運は「運が良い」と思える経験が少なかっただけではない。

「誰かが助けてくれる」という経験が圧倒的に少ないことではないだろうか。

子どもの頃から競争ばかりで人を蹴落とすことを強いられ社会に出てからはブラック職場で非生産的で理不尽な体験をしてきたのだ。

 

【第12話まとめ】

転職を決意した氷河期夫に転がり込んできた思いがけない「臨時収入」。

それはパワハラ・セクハラ満載のブラック企業を労基署に訴えて退職した同僚のおかげで支払われた「サービス残業代」だった。

 

【11】「男上司」→「男部下」セクハラの実態

バイセクシャルセクハラ上司の魂胆

↑前回の話はこちら

近年ではパワハラ・セクハラの問題は、世間の注目を集めつつある。

そしてようやく異性間だけではなく、同性間でもセクハラがあることが知られるようになってきた。

ブラック企業に正社員として勤務していた氷河期夫が、男性上司からのセクハラ被害に遭っていたのは10年ほど前の話だ。

被害者は「多数」で、主に若手男性社員だった。

2人きりになるチャンスを画策しては、

股間に手を伸ばしてくる」

鬼畜上司は、バイセクシャルだった。

氷河期夫がこのブラック企業を退職する数年前に「女性」と結婚し子供が生まれた。

この頃からセクハラ行為は止まった。

「女性」で満足したからというわけではない。

保身から社内における「将来」のリスクを排除したかったからだ。

 

男も女も「飲み会」がきっかけ

鬼畜上司はバブル世代ではないのだが、行動パターンは見事に「遅れてきたバブル世代」だった。

ゴルフ、ワイン、チーズ、そして乗馬

といっても単なるアル中で、昼間から酒臭く、太って薄毛で糖尿病持ちだった。

セクハラ行為に及ぶには男女問わず「2人きり」のシチュエーションが必要だ。

そのための最初のきっかけは「いっしょに酒を飲む」が多い。

Z世代には信じられないかもしれないが、平成の時代でも上司から「酒」に誘われて断り続けるのはカンタンではなかった。

 

被害現場は酒からのサウナ

鬼畜上司からのセクハラ被害者は酒からたいがい「サウナ」に誘われた。

終電を逃した後「サウナ」に行くというプランだったのだ。

そして相手が寝落ちした瞬間を狙うのだ。

セクハラ上司に「股間を触られた」という被害情報は、社内でヒソヒソと広がっていった。

氷河期夫がこの被害を止めたのは、ある時セクハラ上司が伸ばしてきた手を掴み、手首をひねり上げたからだった。

男が男からのわいせつ行為を止めるには、相手よりも強い「腕力」が必要だ。

氷河期夫はこの頃からジムに通い始め、定期的なスポーツを始めた。

ブラック企業を生き延びるために「マッチョゾンビ」になったのだ。

氷河期夫が「ゾンビ」になれたのは努力じゃない。

でも氷河期世代は、社会に出てから延々と上の世代から「努力不足」と罵られてきた。

この「いじめ」は消え去ることはない。

 

【第11話まとめ】

若手男性社員の股間を狙うバイセクシャルセクハラ上司。酒に誘い、酔った悪ふざけのふりをして着実に手を伸ばしてくるのも計画のうちだった。

【10】太陽の光を浴びた「ゾンビ」

悪魔だらけのブラック企業

↑前回の話はこちら

毎日太陽の光を一定時間浴びることは抑うつ状態の改善にも有効だと以前聞いたことがある。

今まで何度も触れてきたが氷河期夫はブラック企業で「ゾンビ化」していた。

パワハラやセクハラもあった。

ちなみにセクハラというのは、男性上司からの「わいせつ行為」だった。

被害者は氷河期夫だけではなかった。

だから社内外で隙を狙って

「若手男性社員の股間

を狙ってくるセクハラ上司のことはじわじわと噂にはなっていた。

でもそのことを公に訴えたり、処分を求めたりする人はいなかった。

パワハラ上司はひとりだけではなかったが、中には密かに追い出された経営陣もいた。

このパワハラ役員は部下がパワハラを苦に自殺したことを自慢するような人間だった...

当時の氷河期夫の無気力さ、無欲さ、自信のなさは何もかもこのブラック職場での経験から形成されたものだった。

 

太陽の光パワーで「転職」を決意

氷河期夫の「ゾンビ度」は相当高かった。

それが、たまたま引っ越してきた「東向きの部屋」に住み始めて2週間後のある日、突然

「転職活動してみようかな」

と言い出した。

ブラック企業の過酷さというのは、言葉では説明しづらい。

そんな経験をしたことがない人間は、

「そんなにひどい職場何で辞めないの?転職すればいいじゃん」

と言うかもしれない。

でもゾンビ化した者はそうたやすく「前向きで生産的」な思考にはなれないものだ。

そういう生きてゆく活力をすべて奪い無力化してしまうのがブラック企業とパラハラ・セクハラだ。

氷河期妻の方は、今まで何があってもブラック職場から逃げ出そうとせずゾンビ化して生き長らえている夫を見てきた。

だから「東向きの部屋」で早朝から太陽の光を浴びているうちに意識が急激に変わった氷河期夫の姿は驚異だった。

追突事故の件では、より怒り心頭に発していたのは氷河期妻の方だった。

ゾンビ化した人間は独特の「諦観」と「鈍感力」が磨かれているから「怒り」に対してもそれほど感受性がないのだ。

だから賃貸物件に引越してくるまで、氷河期夫には目に見えた変化はないように見えた。

唐突に転職を決意した氷河期夫。

その変化の始まりとして、思わず「え!?」と驚く「臨時収入」現象が起き始めた。

 

【第10話まとめ】

セクハラ・パワハラの巣窟だったブラック企業で「ゾンビ化」して生きていた氷河期夫。東向きの部屋に引越して間もないある日、転職の決意をした。

 

【9】「東向きの部屋」で人生が変わる?

東向きの部屋の威力

↑前回の話はこちら

不思議な成り行きで引越してきた賃貸物件の間取りはLDK45㎡ロフト付き。

いわゆる「デザイナーズ物件」というやつだった。

東西に長辺の四角形で、寝室の東壁面はすべて窓だった。

氷河期夫婦はどちらもそれまで東向きの部屋に住んだことはなかった。

実際に生活してみて、それがどういうものか早朝から実感した。

つまり、晴れの日は日の出からすさまじい陽光が降り注いでくるのだ。

それまでの住まいの寝室は西寄りの南向きだった。

あまりの眩しさに、窓には遮光カーテンを付けたが、さらにその上部の窓は構造上取り付けられない。

妙なところにまで窓があるところが、デザイナーズ物件ならではだった。

そのため氷河期夫婦は引越しの翌朝から、強制的に早起きにならざるを得なくなった。

 

「早起き」と「運気好転」の相関関係

売却した郊外のマンションに住んでいた頃、氷河期夫婦はともに夜型生活だった。

氷河期夫の勤務先は始業時間が遅めだったので自宅を出るのも朝8時半ごろ。

残業(もちろんサービス残業)も多く帰宅も遅かった。

氷河期妻はフリーランスだったが、クライアントの関係でやはり遅めスタートが多く、また元来「夜型」タイプでで朝は弱かった。

しかし、それまでの生活習慣が否応なしに強制変更されるほど威力を発揮したのが、恐るべき東向きの窓だった。

元々朝型の人だったら丁寧に作った朝食だとか、ジョギングでひと汗かくとか、ポジティブな活動をするのだろう。

でもそれまでの夜型からいきなりの早朝起きになった氷河期夫婦には、いきなりレベルの高い行動は無理だった。

ただ陽を浴びながらボーっと過ごしていた。

 

氷河期夫に変化の兆し?

その頃になると、引越しの原因となった悔しい追突事故や氷河期夫の前厄から始まった陰鬱な出来事の記憶も薄らいでいた。

逆に、見ず知らずの街で始まった新生活によって、冒険しているようなワクワクした気持ちになっていた。

氷河期夫はそれまでの10年余り、ブラック企業で「ゾンビ化」することによって生き延びていた。

サービス残業パワハラやセクハラに耐え忍んで働き続けたことで、労働意欲をすっかり失い、流されるように生きていた心境に変化が起き始めていた。

 

【第9話まとめ】

たまたま寝室が東向きのデザイナーズ物件に引越してきた氷河期夫婦。早朝からまぶしい部屋のせいで強制的に早起きになるとともに、気持ちにも変化が生まれ始めていた。

 

 

【8】悪徳不動産と不思議な電話

不思議な流れに救われる

↑前回の話はこちら

追突事故に遭って加害者からゴネられたのがきっかけで売却した自宅。

売り出しで数日で高値即売し、引き渡しまで2か月を切った。

引越し先は急遽、賃貸物件で探すことになった。

この住まい探しの時も不思議な出来事が続いた。

 

(1)住宅ローンを悪用する不動産業者

最初に訪れたのは、甲州街道沿いの新宿の不動産屋だった。

愛想の良い丁重な感じの担当者が新築物件を紹介してきた。

立地はまずまずだが日当たりが悪く、予算よりも家賃が高かった。

この担当者は口がうまく、こっちも焦っていたので決めることにした。

ところがまさに申込書類に書き込む瞬間、知人から数年ぶりに電話がかかってきた。

詳細は省略するが以前頼んだ「案件」絡みだった。

その「案件」に進捗があり、今後当分の間「臨時支出」がかかることになった。

そのためやはり予算オーバーということで急遽取りやめた。

後になってひょんなところから、この不動産営業はいわゆる

「なんちゃって(投資目的でフラット35を利用して利益を得る不正)」

に手を染めていることがわかった。

数日後、電話をしてきた知人から連絡があり、不測の事態があって例の「案件」もキャンセルになった。

「臨時支出」の件も白紙になったのだ。

あの悪徳不動産業者から勧められた日当たりの悪い予算オーバーの物件を回避するために、全てのタイミングが完璧だった。

 

(2)いわく付きの2番目の物件 

次に見つけた物件は場所も家賃も丁度いい条件だった。

氷河期夫は雰囲気と寝室が暗いことが気に入らなかったが、他を探している時間がなかったため申込をした。

しかし、どういうわけか貸主側の都合で入居日が一向に決まらず、いよいよ引越しに間に合わない可能性が高くなったのでキャンセルした。

後になってその物件の情報が「大島てる」にされた。

真偽のほどは不明だが、氷河期夫の直感は当たった。

 

(3)「数十万円」得した最後の物件 

ギリギリの日程の中(2)の近くに物件が見つかった。

ここは当初予算オーバーだった。

しかし長期間未入居だったので2か月のフリーレント(家賃無料)が付いて礼金なし、更に仲介手数料も無料になったのだ。

こうして一番費用が少なくて済む物件に引越し先が決まった。

 

【第8話まとめ】

ヤバい物件を不思議な力でくぐり抜けて決まった賃貸物件は、結果として数十万円お得だった。そしてこの部屋が氷河期夫婦に更なる運気好転をもたらす。

【7】「臨時収入」が止まらない

「臨時収入」とは何か?

↑前回の話はこちら

氷河期夫婦にとって「臨時収入」というワードは長年の謎だった。

巷でよく見かける言葉だとは思っていた。

しかしその実態は謎に包まれていた。

たいてい「臨時収入」と書いてあるだけで、具体的な内容は伏せられているからだ。

でももしそれが「親族からの送金」とか「宝くじが当たった」などだったら

「へえそうなんだ...」

と思うだけだろう。

なぜなら「サプライズ」がないからだ。

勿論どんな「臨時収入」も収入には変わりない。

でも暗黒の氷河期世代にとって「臨時収入」というミステリアスな響きは、ほとんど

「未知との未遭遇」

だった。

バブル世代以上は臨時収入など珍しくもなかっただろうと想像している。

そんな氷河期夫婦が初めて

「これが臨時収入というものか!?」

と感じる出来事が起き始めたのは、自宅売却が速攻で決まった頃からだった。

 

人生いろいろ「臨時収入」いろいろ

氷河期夫の方は追突事故による怪我はなかったが、氷河期妻はしばらく通院していた。

大型トラックからの追突だからノーダメージではなかった。

でも不幸中の幸いで、大した後遺症もなく早期に治癒した。

もうひとつの不幸中の幸いは、保険の契約者が氷河期妻であったと同時に、その日はたまたま「運転者」ではなく「同乗者」だったことだ。

これによって「同乗者」だった時に支払われる10万円が追加された。

そしてこの「同乗者特約」制度は、支払いの直後に「廃止」された。

これを皮切りに「臨時収入ラッシュ」が訪れるようになった。

まさに今週のお題「人生変わった瞬間」だった。

自宅が高値で売却できただけでも幸運だったが、続いて不動産仲介会社のキャンペーンによるキャッシュバック(5万円)があった。

ブラックフリーランスだった氷河期妻には、ブラッククライアントとは関係のない所から臨時の発注があり、過去最高の「売上」が立った。

その他にも行く先々で「QUO カード」というものを貰っていた。

それまでにそんなことはなかったのでひたすら不思議だった。

こうして次々と「臨時収入」が訪れるようになった氷河期夫婦だったが、運気好転のすさまじさはこの程度では終わらなかった。

この頃から氷河期妻の脳裏には七福神のイメージが浮かぶようになっていた。

 

【第7話まとめ】

「ツキに見放された」氷河期夫婦の人生に初めて起きた「臨時収入」ラッシュ。それはその後の更なる運気好転の序章に過ぎなかった...

 

【6】自宅マンションが売れたのは...

数日後かかってきた電話

↑前回の話はこちら

自宅マンションを売り出した氷河期夫婦。

 

・間取り悪し

・人気なしエリア

・不動産低調シーズン

 

3拍子揃った悪条件だった。

契約の3日後に、REINS(レインズ=不動産流通機構のネットワークシステム)に登録完了した。

 

「とりあえず家の中のモノ捨てて引越し先を考えようか...?」

 

ところが氷河期夫婦に担当営業から電話があったのは、わずか翌々日のことだった。

 

「えっ?でもまだSUMO には物件掲載されてないですよね?」

 

レインズ情報だけで内覧もしないで購入したいのだという。

ただし、価格交渉はあった。

でも当初から多めに価格を「上乗せ」していたので「想定内」だった。

氷河期夫婦には不動産の知見はない。

「不思議な縁」のある担当営業は非常に有能な人物だったのだ。

 

物件を即決した購入者は?

 

購入者は近隣県のファミリー経営の不動産業者だった。

当時の事情は次のようなものだった。

 

・その不動産業者は投資意欲が旺盛でローンを組みたがっていた。

・季節柄個人の売買は低調だったが、当時中古物件をリフォーム再販する業者の買付が盛んだった。

・特にある新興の「再販業者」が意欲的に(キャッシュで)購入しており一時的に「需要>供給」だった。

・人気エリアは競争が激化していたので、郊外までもが買付対象になっていた。

・投資目的なので、間取り(小さめ)はあまり問題ではなかった。

 

「再販業者」の正体は?

 

購入者が「焦って」買いに走った原因は、業者間の「物件」争いだったらしい。

有能な担当営業はそうした現場の動きを把握していた。

だからこそ「上乗せ価格」で販売することを提案してくれたのだ。

しかし、氷河期夫婦にとってはまたしても「不思議な縁」があった。

それは当時の市場で、物件価格上昇の一因を作っていた「再販業者」のことだ。

実は、追突事故に遭ったのは、この「再販業者」の「関連企業」が運営していたある施設に行く途中だったのだ。

しかもそれだけではない。

氷河期夫婦が当時悩んでいたのが、この施設での人間関係だった。(宗教とかマルチとかではない。)

 

運命のいたずらか?

それとも単なる偶然の一致か?

 

答えはわからない。

でも氷河期夫婦の「運気好転」が起きた遠因は、この「人間関係トラブル」と「追突事故」だったのは確かだ。

 

【第6話まとめ】

わずか数日で「内覧」なしで高値即売した自宅マンション。その背後にはまたしても「不思議な因縁」があった。